「内発的動機づけ」とは? よくある勘違いを漫画で解説
内発的動機は、人によって千差万別
内発的動機は、人によって全く異なっています。部下と上司のモチベーションが上がるタイミングは必ずしも一致していないと考えられますし、内発的動機が違うのはごく当たり前のことなのです。
上記の漫画のような、価値観がすれ違うシチュエーションはあなたの職場でもよく起きているのではないでしょうか・・・。
心理学の研究によると動機づけの手法は大きく二つに大別することが出来ます。一つは、 外からの働き掛けによる動機づけ(外的動機づけ)、もう一つは個人の内面から発生する動機づけ(内発的動機づけ)です。外的動機づけは「アメとムチ」、内発的動機は「やりがい」といった言葉にもそれぞれ置き換えることが出来ます。
仕事そのものが内的な報酬でやりがいにつながる「内発的動機づけ」の活用は、モチベーションマネージメントをはじめとした様々な場面で有効です。しかし、各個人の内発的動機は外部からは分かづらいことが障壁となっていました。
内発的動機の可視化とは?
では、人によって異なる内発的動機を可視化することはできないものでしょうか?
モチベーション理論によっても異なるのですが、内発的動機は数十種類に分類されており、計測が可能です。
Attunedは、専門家グループと検討を進め働く上での内発的動機を11に絞り込み、短時間で計測できるようにしました。
それらの11の内発的動機について、(自分を)動機づけるモノ・コトという意味で「モチベーター」と呼んでいます。
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Attunedが11に分類する内発的動機とは?
モチベーターの意味
モチベーターとは、その人の内発的動機(モチベーション)に影響する、モノ・コト・ヒトのことを指しています。
Attunedが測定した内発的動機の中で「必須」モチベーターを「やる気スイッチ」として理解して、強みの引き出しに活用することができます。
一見、「必須」のモチベーターが多い方がモチベーション向上において優れている、と勘違いされやすいのですが、そうとはいいきれません。
「中立」のモチベーターは、モチベーションへの影響度がないので、ある種の「強み」になるとも考えることができます。
内発的動機の可視化から相互理解につなげる
内発的動機を高め、社内コミュニケーションを最適化
Attunedモチベーター レポートで上位にある「必須」(濃い紺の項目)ほど、モチベーションへの影響度が高くなります。ただし、下位にある「中立」(薄い青)はモチベーションに影響しないという点において、その人の「強み」となることも見逃せません。
ただし、棒グラフの長さや項目の上下は、「能力」「行動特性」「嗜好性」を表すものではありません。
内発的動機の影響
内発的動機は、目的、行動、能力・性格・嗜好、行動規範などに直接的、間接的に影響を与えていると考えられます。
価値観に沿ったリーダーシップとフォロワーシップを発揮し、自己実現がますます重視されている時代に、企業は個人の内発的動機を高めるためのアプローチが今後必須になってくるのではないでしょうか。
漫画:©︎西アズナブル